時短勤務のメリットを知ろう
ワークライフバランスの実現
フルタイムの場合は一日8時間勤務が一般的ですが、時短勤務を利用することで通常よりも勤務時間を短縮できます。時短勤務のときは6時間勤務が基本のため、フルタイムで働いていたときよりも2時間以上は仕事以外に費やせることになります。その分日々の生活に時間的なゆとりが生まれ、ワークライフバランスを実現しやすくなるメリットがあります。
子供が保育園や幼稚園に通っている場合は、早めにお迎えに行けます。子供の通院が必要なときも、病院が開いている時間に受診できるようになるので安心です。ほかにも、市役所などの公共施設が開いている時間にも間に合うようになり、平日にしかできない諸用を済ませやすくなることもメリットです。
徐々にフルタイムへの移行を目指せる
育休明けは、産休を含めると一年以上のブランクが生じることになります。復帰後は生活リズムや体調管理などが難しく、久しぶりに業務に戻ることに対する不安もあるはず。そのため、復帰後の一定期間を短時間勤務にすることで徐々に業務の感覚を掴めるようになり、体調や私生活とのバランスも整えいくことが可能です。
このように、ブランク明けから無理なく業務を続けていくうちに、無理なくフルタイム移行への自信がついていくでしょう。
離職防止につながる
時短勤務制度を導入することで、育児や介護などさまざまな理由で仕事との両立を難しく感じていた人にも「働き続ける」という選択肢が生まれます。ワークライフバランスを実現できるようになる結果、離職防止につながるのです。
特に妊娠出産を経てからはライフスタイルが大きく変わるため、時短勤務がなかった頃は仕事とのバランス維持が難しくなり離職を選択する人も少なくありませんでした。こういう生活上の問題は避けては通れないものであり、企業側が時短勤務を導入しない限り働き続けたくても離職せざるをえなかったのです。
時短勤務が導入されてからは、このようなライフスタイルの変化が生じた人たちも離職せずに勤務時間を抑える形で働き続けるケースが増えました。時短勤務は、キャリアを中断せず働き続けたい人たちにとってこの上ないメリットを享受できる制度だといえます。
業務の効率化も図れる
毎日の長時間労働はさまざまな弊害を引き起こします。ワークライフバランスを保てないばかりか、疲労が蓄積されて集中力低下や幸福度低下につながるともいわれています。このほかにも、うつなど精神的な不調を来しやすくなることもあるそうです。このような心身の不調は、業務効率が低下する原因の一つになります。
時短勤務は、このような弊害を引き起こしかねない長時間勤務から離れることで心身の不調を回避できるだけでなく、集中力アップや業務効率化も期待できます。長く働くとどうしても疲れが溜まり、退勤時間に近くなるにつれて集中力を維持できなくなることもあるでしょう。しかし、短時間に仕事に集中できる時短勤務を利用すると、集中力が保てる時間内によりパフォーマンスを発揮できるようになるのです。